組み込みシステム

Embedded System

組み込みシステム

組み込みシステム
事業

当社は、PCベースのOS「組み込み機器向Windows」(Windows IoT)について、マイクロソフトとライセンス(※)を締結されたOEM様に、製品に搭載するマスターOSイメージの構築に関わるお手伝いをする「インテグレーター」を主要事業とするB to B企業です。

※ Microsoft OEM Customer License Agreement for Embedded Systems(OEMCLA)

OEM/ODM機器受託開発

OEMとは

OEM(Original Equipment Manufacturing)とは、委託者が製品の詳細な設計・図面などを受託者へ支給し、それに基づいて受託者が開発・製造、またはその一部を請け負います。

ODMとは

ODM(Original Design Manufacturing)とは、受託者が委託者から「こんな製品を作ってほしい」という要望を基に製品の設計・開発・製造までを行います。

OEM/ODMともに、委託者様のブランド製品として販売するということに変わりはありません。
また、OEMとODMの間を取って委託者と密な連携をし、共同設計による開発する方法もございます。

当社ではパートナー企業(OEMCLA締結会社)と共に、委託者様ブランド名による製品を設計・開発・製造することが可能です。

または、委託者様が直接、マイクロソフト代理店(必要に応じて、ご紹介させていただきます)を通じて、マイクロソフトとOEMCLAを締結し、OEM様となることも可能です。この場合は、OEM様と当社で別途、再許諾契約(Authorized Subcontractor、AS登録)をしていただく必要がございます。

当社は、基本的に少数精鋭のパートナー企業とのアジャイル開発を基本としています。

なぜ組み込み機器向けOSにWindows(Windows IoT)を選択するのか

PCベースの組み込み機器には、価格帯・量産規模によってOSの選択肢があります。
それぞれメリット・デメリットがあります。
当社では Windows IoT 専門 で取り扱っております。

Windows IoT と Linux/Android のメリット・デメリット

OSの種類Windows IoTLinux/Android
メリット・周辺機器などのドライバーが常に早く用意される
・標準搭載の機能を使っていれば、その他のライセンスを気にする必要がない
・公式(マイクロソフト社)からのサポート、情報が充実
・従来からのWindowsアプリケーション資産を活用できる
・圧倒的多数のWindowsアプリケーション開発者の存在
・長期間の安定したライセンス供給
・組み込み機器特有のロックダウン機能

 - Windows起動を意識させない「Unbranded Boot」および
「シェルランチャ ー」

 - 特定のキーを無効にする「キーボードフィルター」
 - ストレージの寿命を延ばす「UWF(Unified Write Filter)」
・オープンソース(無償)
・オープンなコミュニティが豊富(英語が読める人にはプラス)
デメリット・有償であること(ただし、汎用のWindows OSと比べ低価格)・周辺機器(ドライバーなど)の対応が難しい
(別途、対応費用がかかる場合も)
・その他、ソフトウェア/ミドルウェアに対する
ライセンス使用料を支払う可能性あり
・サポートがない(自力で出来る人向き)
・ソフトウェア開発者がWindowsと比べると少ない
ご覧のようにPCをベースとした業務用組み込み機器のOSには大きく分けると基本無償で使えるLinux系OSと有償ライセンスのWindowsの選択肢があります。

弊社では、早くから分野によっては組み込み機器にWindowsを使うことの優位性があることを見い出し、Windows XP Embedded時代(2007年頃)から積極的に採用し、常に最新のOS(現在はWindows 10ベースのWindows 10 IoT Enterprise)にキャッチアップしております。

部材(PC、I/Oボードなど)の半導体関連の調達が必要な場合は、納品まで長期間となる可能性があります。
また、案件のご依頼の集中により、着手・ご提供までにお時間を要することもございます。
お早めの各種検討をしていただき、是非とも弊社までご相談くださいませ。

また、ご依頼の内容や規模によっては、弊社サービスが合わないことも正直にお伝えします
(条件によってはLinuxを使った方が良い場合があります)。

OSイメージの構築について

一言にOSイメージと言っても、ただWindowsが起動してアプリケーションが動作すれば良いというわけではありません。
IoT(Internet of Things)とありますが、必ずしもインターネットにつながっているという訳ではありません。

スタンドアローン(単体稼働)、またはクローズドなネットワークで動作する製品にも導入できます。
組み込み機器では、通常とは違った条件で製造・動作しなくてはならないというという場合が往々にしてあります。
例えば、以下の通りです。

  • 素早い製品の起動
  • 突然の電源断(スイッチによる電源OFF、停電など)対策
  • アプリケーション更新(機能追加、バグ対応など)の困難さ
  • コンテンツ(知的財産)の保護(デッドコピー対策)

これらの問題に当社はWindows XP Embedded時代から(2007年~)対応して参りました。
長年の経験により、お客様のお役に立てると確信しております。

筐体の設計・製造について

組み込み機器においては通常のPCとは違い、筐体(製品の装置を内蔵する箱)の中にPCが入っていて、
以下のような課題があります。これらの解決もお任せください。

  • 同一部品の大量調達
  • 長期間にわたる製品の稼働
  • ノイズ対策
  • 外部要因(振動、温度、ほこりなど)

業務用機器向け
プラットフォームの提供

例えば、オンラインやUSBメモリなどによるコンテンツの更新を行いたい、製品がどのように使われているのかログを収集したい、急な電断でも故障しない(またはしにくい)ように対応して欲しい、コンテンツが流出しないように保護して欲しい、などカスタマイズしたプラットフォームの構築も可能です。

I/Oボード・ファームウェア受託開発

ローエンドマイコン(MCU)使用のI/Oボード、ファームウェア等の受託開発

当社では、PCベースのOSでは実現しづらいリアルタイム制御が必要な、小規模かつ大量生産のI/Oボードの受託開発を請け負っております。

  1. スイッチ/センサー検知、装飾用LED制御、モーター制御、電断対策用バックアップメモリ制御、外部周辺機器制御など、μs(100万分の1秒)オーダーのI/Oボード内でのリアルタイム制御、ms(1000分の1秒)オーダーのWindowsからのリアルタイム制御が可能です。
  2. PCへの通信インターフェースとしては、USB、UART(シリアル通信)、外部周辺機器への制御としてはUART、I2C、SPIなどに対応しております。USB接続機器に関しては、当社USBベンダーID(VID)によるOEM製造が可能でございます。
  3. また、PCに接続しない単独の製品開発についてもご相談承ります。

.NET / Unity(C#)にも対応したライブラリを提供

  1. Windows OSの筐体に接続するボードの場合、C言語ベースのライブラリを提供します。
  2. Unityにも対応したネイティブプラグイン、Visual Studioによる開発を強力に支援するIntelliSenseへの対応、及びヘルプファイルの提供も致します。
  3. ネイティブなC言語で開発されているので、余計なオーバーヘッドはありません。
  4. アプリケーションのみ、委託者様が開発したいという方に向いております。

OS起動からアプリケーション動作までの様子